家具・什器が出来るまでの11の工程 ~板加工・前編~|木工家具の松崎
弊社の工程を3つの記事に分けてお送り致します。
目次
家具・什器の作り方は、工場によって千差万別
家具や什器の工場といっても、使える技術や設備は様々。
つまり、それぞれの工場にも得意不得意があるのです。
ここでは、弊社の工程をご紹介しましょう。
01.図面の承認
まずは、図面の承認をいただきます。
どれだけ丁寧に製作しても、いざ納入となり「壁におさまりません!!」となってしまっては大変ですよね。
家具を小さくする魔法があれば良いのですが。。。
現場にちゃんと納入・取付けができるよう寸法や仕様のチェックは、お客様と共有します。
02.製作図面の作図
家具・什器図面の承認がいただければ、製作図面を作図します。
さて、製作図面とは何か。
製作図面は、ダボ穴の位置や取り付ける金具の位置、組み立てる前の板の細かいサイズを記したものです。
この図面と完成図面を見ながら工場で板が流れていくのです。ダボや金具には、それぞれ決まったサイズ・位置の穴が必要なので、この工程でもし位置を間違えたり板のサイズを間違えてしまうと全てが台無しになってしまいます。
慎重な作業です。
03.荒切り
最初の加工は、荒切りです。
仕入といえば、3×6板(サブロクバン 900mm×1800mm)が通常ですが、弊社では2800mm×2070mmのパーティクルボードを仕入れております。
なので、使用する材がパーティクルボードであれば、木工屋でよくある「900mm以上のサイズになると値段が跳ね上がってしまいます。」という心配はございません。
こちら1枚およそ67kgございます。重いですね。
荒切りでは、この重い板をヨイショと持ち上げて切り出します。
使う色・木目の順番、そして加工場がスムーズに流れるような効率の良いサイズの切り出しがポイントとなるので板を無駄なく、次の工程のコトを考えながら切り出していきます。
『木取り』とも呼ばれ、加工の段取りの全てはここから始まります。
工程がスムーズに運ばれるのかがここで決まる。と言っても過言ではありません。
04.サイダー(サイザー・サンダー)
さて、こちらをご覧ください。
木口(こぐち)がバリバリになっていますね。
荒切りだけだと、このように木口が荒くなっているので、サイダー(工場によってはサイザーやサンダー)と呼ばれる機械で、木口を整えます。
こちらの機械がサイダーです。
そして仕上がった板の姿がコチラ。
美しいですね。
これで初めてちゃんと90°がとれている事になります。
木口の角度が例え0.1°でもズレていると、組み上がったときに隙間や傾きが生まれるので、注意です。
家具・什器が出来るまでの11の工程 ~板加工・後編~ につづく
OEM(受注製作)承ります。
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